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平成22~24年 女性研究者研究活動支援事業(旧女性研究者支援モデル育成事業)
持続的に女性研究者を育成する仕組みを作るため、全世代に対応したプログラムを一体的に実施します。
女性未来育成センターで実施する本事業の支援策や取組み内容について紹介します。大きくは、「女性研究者活躍のための環境整備」と「女性教員増員の具体的取組み」に分けられますが、実際には互いに密接に関連しています。環境整備には意識改革も含まれます。育児中も女性研究者が研究を続けることができるように、研究支援員制度(現・若手研究者キャリア支援事業)と長期休暇中の学内学童保育を実施した。相談体制として「ひめルーム相談室」を設置し、女性研究者メンター制度も設けました。いずれも補助事業終了後も継続実施しています。次世代育成のために、女子学生、女子中高生へも支援を行いました。本事業の最大の目標である女性教員の増員は、2020年までに20%の比率に拡大する数値目標を設定し、「愛大式ポジティブアクション1プラス0.5」を実施して積極的に進めました。
女性研究者活躍のための環境整備
- 女性研究者ネットワークの構築
- 育児で研究が困難な女性研究者への研究支援員制度(現・若手研究者キャリア支援事業)の実施
- 相談体制の整備
- 長期休暇中の学内学童保育の実施
- ダイバーシティ(多様性)やワーク・ライフ・バランス等に関する意識改革
次世代育成
女性教員増員の具体的な取組み
女性教員の比率拡大の数値目標設定
2020年までに12%→18%へ拡大
全学の専任女性教員の比率を2020年までに現在の12%から18%に引き上げることを目標としています。理工農系部局については、専任女性教員の比率を2020年までに現在の6%から15%への拡大を目標としています。また本事業が終了するまでの3年以内に、女性教員比率を全学で14%以上、理工農系部局で8%以上にそれぞれ拡大することを目指した。結果、平成25年度の女性教員比率は全学で13.8%、理工農系部局で5.8%と目標には達しませんでしたが、大きく改善しました。
「愛大式ポジティブアクション1プラス0.5」の実施による女性教員の採用促進
専任女性教員採用で助教人材費1/2を支給
数値目標を達成するための積極策として、専任女性教員(教授・准教授・講師・助教)を採用した場合、助教人件費の2分の1分を、全学経費から当該学科に支給する「愛大式ポジティブアクション1プラス0.5」を実施しました。ただし、前任者が男性教員のポスト、あるいは新規ポストに女性教員を採用した場合に限定し、支給期間は1年限りとしました。支給された経費は、当該学科において新規採用教員のスタートアップ、非常勤講師の任用などに有効活用されました。
ミッションステートメント
- 育児などにより、多忙で研究時間の確保が難しい女性研究者に若手研究者キャリア支援事業を実施する。支援員として在学生を雇用する。
- 長期休暇中の学内学童保育所を新設する。保育人材として学生を雇用する。
- 学生は支援に参加し、「えみかキャリアサイクル」全世代育成システムの中で次世代育成も図る。
- 男女共同参画が大学全体の大きな潮流となるように、教職員、学生の意識改革を推し進める。
- 全学の専任女性教員比率を、2020年までに現在の12%から20%に引き上げる。当面の目標として3年以内に14%以上に拡大する。
- 理工農系部局の専任女性教員比率を2020年までに現在の6%から15%に引き上げる。当面の目標として3年以内に8%以上に拡大する。
女性未来育成センターの活動報告
くわしくはこちらをご覧ください。